2023-12-19

ブランケットショールができるまで

先月、グループ展に向けて織った、ブランケットショール。
その準備から完成までを、写真でご紹介します。

まず、デザインを考え、計画を立てて、必要な糸量を見積もります。
今回使うのは2色の手紡ぎ糸で、240gずつ必要なことがわかりました。

羊の毛を洗って、毛をほぐし、カードをかけて、紡毛機で糸を紡ぐ……
時間はかかりますが、楽しみながら糸を紡ぎます!

糸ができたら、織るための準備です。


まずは「整経(せいけい)」。
経糸(たていと)の長さと本数を順番通りに揃える作業です。

整経

続いて、経糸を筬(おさ)に仮通しです。
糸の本数や順番に間違いがないか、確認しながら通します。

仮筬通し

経糸を通した筬を織機にセットして、織機のビームに経糸を巻き取ります。
糸が切れないように、気をつけながら。

経巻き
経巻き

経糸が巻き取れたら、筬から糸を抜いて、
織機にセットした綜絖(そうこう)に、糸を1本ずつ通します。

綜絖通し

続いて、筬に糸を通します。
順番通りに1本ずつ、通していきます。

筬通し

糸を通した筬を織機にセットして、糸端を手前の棒に結びつけたら、準備完了です。

前付け

緯糸(よこいと)を小管(こくだ)に巻いて、杼(ひ)にセットします。

小管巻き

これで準備ができたので、いよいよ織り始めます。

整織

途中で3本ほど、経糸が切れてしまいましたが、
大きなトラブルもなく、無事に織り上がりました。

整織

織り上がったら、糸が切れたところを補修し、房を撚り合わせます。
最後に、縮絨(しゅくじゅう)をしたら完成です。

房撚り・縮絨・仕上げ

以上、ブランケットショールができるまで、でした。

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