2024-03-16

ホームスパン講座(手紡ぎ)1回目

ホームスパンとは、羊の毛を手紡ぎし、手織りで仕上げた織物のことをさします。
この楽しさをお伝えしたいと思い、2024年3月から、ホームスパン講座(手紡ぎ)を始めました。

今期は9人の皆さんとご一緒に、羊の毛を紡いで、マフラーを織るための糸をつくることを、4カ月間、隔週で集中して学びます。

教室の模様替えをして、あれこれ並べて、準備をしました。紡ぎ車は、お好きなタイプを選んでもらいます。

まずは手ぶらで来て、いろいろな道具を試してみる。
そして、紡ぐことが楽しくなったら、じっくり選んで道具を手に入れてもらいたいです。

講座1回目は、毛ほぐし、ハンドカーダーの使い方、そして、紡ぎ車での手紡ぎを実習しました。

この講座のために用意したのは、手洗いした約3kgの羊毛(シェットランド)です。
染めたり混ぜたりして、マフラーを織るための糸を紡ぎます。

手紡ぎが初めての方は、まずは紡ぎ車に慣れることから。

「言われていることはわかるのに、できない!」
「なんでこんなにクルクルになるの!?」

思い通りにならなくても、悩みだらけでも、とにかく手を動かしました。
苦労の末に、羊の毛から一本の糸が紡がれていくのは、感動の瞬間です。

手紡ぎ経験のある方は、自分の目指す糸のことを考えながら、ていねいに紡ぎました。
今回は「マフラーを織るための糸」が目標なので、番手を確認しながら、手紡ぎします。

目標をもって紡ぐのは、緊張もしますが、やりがいがありますね! 
同じ羊の毛でも、それぞれの手で紡がれると、個性的で美しい糸になっていきます。

この講座では、レクチャーと実習だけでなく、皆さんとの対話も大事にしています。
初回は、これまでの経験や、参加の動機などを話し合い、楽しい時間になりました。

私が22年前に、初めて紡いで織ったマフラーや、最近織ったマフラーを見ていただきました。

「手紡ぎの仲間を増やしたい!」
その思いで始めた講座にご参加いただき、本当にうれしいです。

同じ志を持った皆さんと、一緒に「紡ぐ」楽しさを、改めて実感しました。

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